基礎工事:基準墨の出し方と注意すること

公開日:2025/02/26(水) 更新日:2025/02/26(水) 吉田直斗

 

ナガタ建設で現場管理をしてます、吉田です。

 

とある現場の基礎工事、掘削作業が終わり捨てコン、防蟻シートの施工が終わった後、次は鉄筋を組んでいきます。

その前段階として、捨てコンの上に建物を建てるために正確な距離・角度を出す必要があります。

この記事ではどのような機器を使用しているのか、また使い方を紹介します。

 

今回は、トランシット使用し測定をしていきます。

トランシットとは角度を出す測量機器です。

現場ではよく略称で「トラ」などと呼ばれます。平面的に四角形の建物があれば、角となる90度をこの機械で出していきます。90度は建築用語で矩(かね)と言われ、「トラで矩手を出す」など現場で機械を使用するときは業界用語が多く使われます。

 

墨出しの手順

三脚にトランシットを設置して測量点の真上(鉛直)に据付けて使用します。測量点とは、よく使うポイントを例に挙げますと逃げ杭通り芯の交点などのことです。

 

その交点を親墨みもしくは基準墨みと呼びそこから90度を導き出していくのです。

その後捨てコンに墨をつけていきます。ここがずれるとのちのち大変なことになりかねませんので、十分注意して作業を行っています。

 

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