配筋検査の様子をご紹介
ナガタ建設で現場管理をしてます、吉田です。
現在基礎工事着工中の現場の配筋検査が行われました。
配筋検査とは・・・基礎検査の一つでコンクリートを打設する前に実施します。 鉄筋の位置や本数、固定状態を確認し建物の状態を把握する重要な検査です。
基礎伏図というものをもとに配筋は組まれています。それを参考に以下の点に注意しています。
配置
鉄筋は、網の目状に交差させて配置するものです。メジャーやコンベックスで長さを測り、間隔が一定の長さかどうかを確認します。配筋図通りに配置していない場合、耐久性が落ちる可能性が高まるため、長さの確認は必要です。配筋図には「@200」「@300」などと記載されており、それぞれmm(ミリ)単位を指します。
かぶり厚
かぶり厚とは、鉄筋の表面からコンクリートの表面までの最短距離のことです。スペーサーやサイコロと呼ばれる、コンクリートの塊を使って間隔を確認します。かぶりは、鉄筋のさびを防止するために重要なものです。最低限の基準として、立ち上がり部分40mm以上、底面60mm以上が必要です。
波うち
波うちとは、鉄筋が曲がっている状態のことです。波うちの有無を目視で確認した後、数値で鉄筋同士の間隔を確認します。波うちは目視で確認できない場合があるため、細かい部分の測定をしなければなりません。鉄筋を真っ直ぐに設置しない場合、基礎の強度が弱まる可能性があります。
長さ
鉄筋は、建物によって長さが異なります。一般的に、鉄筋は1本の長いものを使うのではなく、短いもの同士をつなげているためです。鉄筋がつながった部分を「定着の長さ」といい、鉄筋の種類やコンクリートの強度、階層などでも長さは異なります。鉄筋同士が重なる部分を測定し、図面通りの長さか確認することが必要です。
太さ
建物によって、鉄筋の太さは異なります。建築基準法では、基礎の鉄筋は「径9mm」「径13mm」と定められています。それぞれの太さによって鉄筋の強度が異なるため、確認が必要です。建設の現場では、多くの種類の鉄筋が使用されており、間違える恐れがあるため注意しましょう。
主な配筋検査の不具合としては
-
鉄筋が傾いている
-
かぶり厚が足りない
-
配筋の間隔が足りない
-
定着の長さが不足している
などが挙げられます。施工も不具合なく完了しており、安心して次の工程にうつれます!